先日とあるお勉強会で、こんなにも素晴らしいお茶に出会うことが出来ました。
そのお茶は”ちゃぼぼの風”という、今では生産量わずか3%の、日本古来の在来種のお茶の木からとれた茶葉の一番茶のみを使った力強い中にもほっこりと癒されるそんなお茶です。
「ちゃぼぼの風」は岐阜県春日村にある天空の茶畑にがあります。日本のマチュピチュといわれる天空の茶畑。岐阜県春日町は760年物お茶づくりの歴史があり、春日のお茶を入れないと味が引き出せないといわれているほど、春日のお茶は影の名役者です。
ちゃぼぼのお茶を飲んだ感想
私は京都中心で生まれ育ち、お茶とお茶の時間を大切にする家で生まれ育ちました。毎日10時・3時には家族が集まるお茶の時間は、父が淹れてくれる玉露でしたが私が一番好きだったのは、毎朝一番に母が淹れてくれるほうじ茶です。朝起きるとほうじ茶の香りが家中に広がり幸せな気持ちになったのを懐かしく思い出されます。、そしてその味は心を芯から癒してくれるほっこりとした味でした。「ちゃぼぼの風」を淹れていただいたときの香りが、まさにその香りです。そして一口飲んだ時、心の底からほっこりと癒され昔懐かしい実家の温かさを思い出させてくれました。
近年のお茶は昭和40年ごろに品種改良されて全国に広まったやぶきた茶。そして今流通している90%以上のお茶は「やぶきた茶」を代表とした品種改良されたお茶といいます。私が幼いころに口にしていたお茶は品種改良されたいお茶が世に現れる前のお茶だったのだと、「ちゃぼぼの風」をいただいたときに気が付きました。
「ちゃぼぼの風」はまさに幼いころに飲んだあのお茶の香りと味とほとんど同じだったように思います。力強く芳醇な香りと味の中に、ほっこりとした懐かしさを感じられる素晴らしいお茶です。私のとって「ちゃぼぼの風」は、一口飲むとストレスフリーになれる、そんなお茶です。
ちゃぼぼの風の美味しい淹れ方
ちゃぼぼの風はとっても力強いお茶です。まず一煎目は熱湯でさっと出すのがコツです。急須に茶葉を入れ熱湯を注いだ後約20秒ぐらいで湯のみに注ぎます。これ以上長くすると出すぎてしまいます。そして4~5回出してもとっても美味しく頂けます。
お茶を入れたあとの茶葉の利用方法
村中無農薬の春日で育った在来種100%のちゃぼぼの風は、お茶を飲み終わった後も最後まで美味しく食べることが出来ます。
ある有名なパティシエも、ほうじ茶ケーキを焼くときに使う茶葉は「ちゃぼぼの風」ということを教えていただきました。茶葉をまるごと全部食べれるという貴重なお茶「ちゃぼぼの風」の飲み終わった後の活用方法です。
● 飲み終わった後、天ぷらにする。
● 飲み終わった後の茶葉を乾燥させた後、出汁じゃこ・胡麻・ゆかり等と合わせてふりかけにする。
>>>ちゃぼぼの風
ちゃぼぼの風とは
「ちゃぼぼの風」は760年のお茶づくりの歴史がある、岐阜県春日町(旧春日村)で「ちゃぼぼ園」を営む中村さよさんのこだわりのほうじ茶です。
春日には日本古来の在来種のお茶の木が現存しています。在来種のお茶は一般に雑味があるといわれていますが、春日のお茶は雑味がなくとっても美味しいと言われています。在来種なのに雑味がなくて美味しいというのは、おそらく農薬・肥料を使っていないからだといわれています。旧春日村は村全体が農薬不使用なので、安心して飲むことが出来ます。肥料といえば一部で油粕を使われる程度だそうです。
業界では春日のお茶を入れないと味が引き立たないという定評があり、今までは春日のお茶は幻のお茶で一般にはほとんど知られていませんでした。何百年も頑張ってきた日本古来のお茶の木。本当のお茶の味を広げたいという熱い思いで開かれたのが、お茶工房「ちゃぼぼ園」です。こだわりの焙煎で作られた、中村さよさんのほうじ茶は、「婦人画報」「ダンチュウ」各誌で絶賛されており、品評会に出すと、同業者がこぞって買うという奇跡のお茶です。
ちゃぼぼの風の茶葉は、このように茶葉を丸ごとそのままの形で作られています。
天空のほうじ茶”ちゃぼぼの風”が育った環境と”ちゃぼぼの風”
天空のほうじ茶といわれる「ちゃぼぼの風」は日本のマチュ・ピチュといわれている、岐阜県の標高400mの山の中にある旧春日村で育った、日本古来の在来種のお茶の木から採れた茶葉を使ったほうじ茶です。旧春日村は薬草で有名な伊吹山の近くに位置します。そして”君が代”で歌われているさざれ石で有名なところです。
旧春日村は寒暖差が激しく、濃霧が発生しやすい環境で、土はガラガラ土で水も美味しいまさにお茶づくりに最適の環境にあります。
そんな環境で育った在来種の茶葉を100%使用、その上贅沢に一番茶のみを使用しているのが「ちゃぼぼの風」です。その香りは封を開けた瞬間に、何物にもたとえられないほどの芳醇な香りです。まさに鼻の中にぶわ~っと広がる感じです。
在来種のお茶の木
在来種のお茶の木は日本には3%しか残されていないといわれています。その貴重な在来種のお茶の木が、春日村には現存しています。
何故日本古来の在来種のお茶の木がこれほどまでに無くなってしまったのでしょうか。それは茶畑を比べてみると一目瞭然です。
茶畑といえばお茶の木が一列に整然と並んでいるのを想像しますが、在来種の茶畑はそれとはまったく違い迷路のようになっています。それはお茶の木それぞれの個性が全く違うからです。お茶の木は元来同じ性質の子孫を残さないということから、芽吹く時期も一株ごとに違います。その為にこのように迷路のような茶畑になります。迷路のようになっていると手入れも大変なので、茶農家がやぶきた茶に移行していった理由ではないかと思います。でもただ手入れに効率が悪いというだけで、日本古来の在来種の素晴らしいお茶が廃れてしまうのは、本当にもったいないですね。
在来種のお茶の木とやぶきた茶の木はどう違うの?
在来種のお茶の木とやぶきた茶の木の一番の違いは、在来種のお茶の木は根が太くて深く、地中のミネラルを吸い上げる力が強く、農薬・肥料を使わなくてもしっかりと育つといいます。一方やぶきた茶の木は、根が浅いので病気にも弱く、地中のミネラルを吸い上げる力も弱いので結果農薬と肥料に頼らざるを得ないという現実があります。よくお茶は農薬まみれという話を耳にしますが、それはこのようなことからなのだと思いました。
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